ダンス物語⑮1日も早く復帰したいが、精神的に踊れなくなる!神戸の復興がまず第一!

ダンス物語

私の住宅は、半壊状態になり

避難所で生活することになりました

毎日、冷たい弁当ばかりを食べていて

「あったかいものが食べたいなー」と

思っていました

何週間か経ち 避難所で昼寝をしていると

何回も何回も私を呼ぶ声が聞こえるではないですか

ふと見ると、私の生徒のYさんです

「先生、大変でしたね!」

「これ、必要なものが入っています」と

大きな段ボール箱を渡してくれました

その後も10人ぐらい生徒さんが来てくれました

美人先生2人も来てくれました

その頃大阪と神戸は、道路と鉄道が寸断されていて

大阪から新神戸経由で皆さん来てくれたみたいです

私は、「周りの人に恵まれているなー」

「ここまでこれたのは、みなさんのおかげ」

「早く復帰しなければ」と思いました

何日か経ち、ダンスのことばかり考えていましたが

「早く復帰しなければ!」と思うと

地震発生から今までの出来事が走馬灯のように蘇り

精神的に踊れない状態になっていました

もしかして私は、ダンスより神戸復興を考えているのでは

何日間か自問しました

その結果、心の中で「離れてはいけない!」

「少しでも復興のために何かしなければ!」

と思い、意を決して川崎重工の兵庫工場で

電車を作る仕事に就きました

心の中では「生徒のみなさん、すぐに復帰できなくて、すみません!」と

思っていました

その後、何年間、転職を繰り返し

復興にかかわる仕事をしていました

青春時代の1ページ

 

 

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