社交ダンス物語⑪プロ競技ダンスの厳しさ!

ダンス物語

私は、ある教室の先生とご縁があり、

プロの競技会を目指すことになりました。

昔、ダンスホール・ワールドで、

競技選手が真剣に練習していたことを、

思い出しました。

競技ダンスは、基礎的なことはもちろん、

芸術的センスも大切です。

カップルバランス、フィーリングなども。

このような要素を総合的にレベルを上げていくためには、

練習を重ねることが大事です。

お昼のレッスンが終わると、夜は、競技会の練習をしていきました。

2人で、まず基礎的な動きを反復練習します。

次に、全体的な流れをつかみ、

踊りを立体的に(3D)していきます。

この時、身体には、かなりの負荷がかかるので、

バランスが崩れやすくなります。

日頃からの、ウォークの練習が、大切になってきます。

よく生徒さんから、「先生、ダンスの上達には、

筋トレをしないとだめですか?」と、質問を受けるのですが、

過度な筋トレをすると、体が重くなり、固くなって、

踊りの機微な強弱がつけにくくなります。

身体全体を使って踊ることにより、

必要な動きには、必要な筋肉がつきます。

私が、日ごろから気を付けていることです。

そして、毎日練習を重ね、半年がたちました。

いよいよ新人戦です。

会場は、大阪、ダンスホール・ワールドです。

会場の二階を見上げると、私のファンの方、

生徒の皆さんの姿が見えました。

「先生!頑張って!」と聞こえてきました。

「来てくれたんだ!勝たなければ!」と、

私は思いました。

1回戦が始まりました。ワルツです。

最初は、意外とスムーズに踊れました。

床が少し滑るのが気になったので、

昔、ワールドに踊りに来た時、

「奥の角、中央、入り口手前が、滑った!」と、

思い浮かべました。

うまく踊れました。

そして、2回戦、3回戦、準決勝と進み、

決勝まで残ることができました。

決勝は、6組です。

私は、本気で「優勝するぞ!」と、

心の中で思いました。

1組ずつ紹介されてから、踊り始めです。

無意識に、踊りながらほかの選手を意識してました。

「さすが、上手いな!」と、

私も負けまいと踊りました。

曲が止まり、終了です。

「終わった!頑張った!」

暫くして、結果発表になりました。

私たちの組は、5位でした。

うれしさ半分、悔しさ半分で、

「やはり甘くないな!」と、思ったのです。

そして、この日をスタートにして、

プロの競技会で入賞を重ね、

上位クラスを目指していきました。

青春時代の1ページ

 

 

 

 

 

 

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