社交ダンス物語⑫生徒の皆さんとデモンストレーション!どこで踊っても通用するダンスにしたい!

ダンス物語

時がたち、私の生徒さんも

それぞれ上手になっていきました。

そんなあるとき、「先生、デモしたい」

「先生と一緒にダンスを発表したい」と、

真剣な表情でおっしゃられました。

私は、この時を待ってました。

「Tさん、頑張ってみますか?」と言うと、

「先生、お願いします」と、

うれしそうな顔をされました。

それから、週二回、半年をかけて

Tさんのダンスを仕上げていきました。

足からヘッドに向けてのライン。

ヘッドチェンジの時間のかけ方。

リズム感など、どこで踊っても通用する

ダンスにしてあげようと思い、その気持ちが

Tさんに伝わったように思います。

一生懸命レッスンについてきてくれました。

そして半年後、Tさんは、私とワルツで出演しました。

余計なことをせず、教えたとおりに

踊ってくださいました。

拍手喝采で、Tさんには多くの方々が

「とても綺麗だった」と言っていただきました。

私は、Tさんに「よく頑張りましたね。

習ったことを確実に表現できた。その成果ですよ」

と言うと、少し涙を浮かべられて

「先生、踊っているとき、とても気持ちよかった。

ありがとうございました。」と、お礼を言われました。

私も、少し満足をして控室に向かおうとすると、

後ろから「先生、待って~~~」と声が聞こえました。

私の生徒3人が近づいてこられて、

3人口をそろえて、『私たち次回、出演させてください」

とおっしゃられました。

私は、「これは大変だ!」と思いつつ、

「この3人を、どう育てようか!」と、

考えていました。

青春時代の1ページ

 

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