私は、ある教室の先生とご縁があり、
プロの競技会を目指すことになりました。
昔、ダンスホール・ワールドで、
競技選手が真剣に練習していたことを、
思い出しました。
競技ダンスは、基礎的なことはもちろん、
芸術的センスも大切です。
カップルバランス、フィーリングなども。
このような要素を総合的にレベルを上げていくためには、
練習を重ねることが大事です。
お昼のレッスンが終わると、夜は、競技会の練習をしていきました。
2人で、まず基礎的な動きを反復練習します。
次に、全体的な流れをつかみ、
踊りを立体的に(3D)していきます。
この時、身体には、かなりの負荷がかかるので、
バランスが崩れやすくなります。
日頃からの、ウォークの練習が、大切になってきます。
よく生徒さんから、「先生、ダンスの上達には、
筋トレをしないとだめですか?」と、質問を受けるのですが、
過度な筋トレをすると、体が重くなり、固くなって、
踊りの機微な強弱がつけにくくなります。
身体全体を使って踊ることにより、
必要な動きには、必要な筋肉がつきます。
私が、日ごろから気を付けていることです。
そして、毎日練習を重ね、半年がたちました。
いよいよ新人戦です。
会場は、大阪、ダンスホール・ワールドです。
会場の二階を見上げると、私のファンの方、
生徒の皆さんの姿が見えました。
「先生!頑張って!」と聞こえてきました。
「来てくれたんだ!勝たなければ!」と、
私は思いました。
1回戦が始まりました。ワルツです。
最初は、意外とスムーズに踊れました。
床が少し滑るのが気になったので、
昔、ワールドに踊りに来た時、
「奥の角、中央、入り口手前が、滑った!」と、
思い浮かべました。
うまく踊れました。
そして、2回戦、3回戦、準決勝と進み、
決勝まで残ることができました。
決勝は、6組です。
私は、本気で「優勝するぞ!」と、
心の中で思いました。
1組ずつ紹介されてから、踊り始めです。
無意識に、踊りながらほかの選手を意識してました。
「さすが、上手いな!」と、
私も負けまいと踊りました。
曲が止まり、終了です。
「終わった!頑張った!」
暫くして、結果発表になりました。
私たちの組は、5位でした。
うれしさ半分、悔しさ半分で、
「やはり甘くないな!」と、思ったのです。
そして、この日をスタートにして、
プロの競技会で入賞を重ね、
上位クラスを目指していきました。
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