社交ダンス物語⑩夜の仕事と昼の仕事が綱引き!どちらも大切!さあ、どうしよう!

ダンス物語

夜の仕事も慣れてきて、独自のメニューも、

作れるようになりました。

みなさんには、内緒にしていたのですが、

私は、お菓子屋の四代目なのです。

経験は浅いのですが、お店では、

いろいろと自由にさせていただき、

かぼちゃのプリン、抹茶のムース、フルーツケーキ、

アップルパイなど10種類ぐらいのお菓子を作り、

クリスマスには、イチゴのショートケーキを、

メニューに入れました。

お客様には、とても喜んでいただきました。

ビュッフェスタイルなので数分でなくなりました。

チーフは、私に、「今日は作るのをやめとけ!」

「奴らは(お客様)は、いくらでも食べるぞ!」

と、言いました。

私は、「わかりました!」と、素直に返事をしましたが、

心の中は、とてもうれしかったのです。

ホールの女の子も、お客さんが少なくなってきたら、

キッチンに入ってきます。そして、

私の横に来て、しばらく立っています。

私は、「どうしたの!」と、言うと

ニッコリとして、「うん!」と、言うのです。

私は、少し、じらして「そうなんだ!

これが目的なんだ!」と、言うと

「そう!」と、言うのです。

私は、「チーフには、内緒だよ!」と、

<兄貴の>お菓子をいくつかあげると、

喜んでホールに戻っていきました。

業界用語で、兄貴と弟があります。

そして、「あっ!」という間に時間となり、

着替えて、阪急電車に走りました。

こんな感じで夜の仕事を続けているうちに、

お昼のダンス教師の仕事も、

予約でいっぱいになりました。

オーナー先生からは、「あなた!夜の仕事は、

もう、いい加減にやめなさいよ!」

「夕方からのグループレッスンを手伝ってよ!」

と、おっしゃられました。

私の本業は、ダンス教師なのですが、

ライブハウスの仕事も楽しいので、

しばらく続けることにしました。

青春時代の1ページ

 

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました