あれから何日か経ちましたが、今だに、
神戸大学の女の子と踊った感覚が忘れられず、
「上手だったな…」と、思っているのです。
それと同時に、ふと、
「今の自分は、どのくらいのレベルなんだろう?」と、
思ったのです。そのときは、まだ競技会には出ていなかったので、
比較する対象があまりなかったのです。
大阪には、その当時、北には、ワールド、南には、メトロと、
ダンスホールがありました。
競技選手もそこでよく練習をしていると聞いていたので、
「大阪へ修行に行こう」と思い、ダンス仲間に声を掛けました。
大学生、神戸市職員、看護師さん、大学職員など
いろんな職業の方がおられました。6~7名集まり、
そして、大阪のダンスホール・ワールドに行ったのです。
中に入って、まず,一番にびっくりしたことは、
あるカップルが、ものすごい勢いで言い合いをしながら、
練習をしてました。それは、競技選手です。凄い!
その他、ダンサーとお客さん、熟年カップル、
先生と生徒、又は先生とお客さんなど。
いろんな人間模様があります。
「みんな上手に踊っているな~」と思いながら
あることに気づいたのです。
それは、「人に見られているから上手に踊ろうと頑張っているだな」と、
いうことです。人が見ていなかったらどうでしょう?
しかし、競技選手は、それとは少し違っていて
競技に勝つための練習なので、厳しさがあります。
カップルバランスを保ち、踊りのラインを
クリアーにして美しさを表現していくのです。
これらをしばらく観察して、私は、
「自分自身は、まだまだだな…」
「神戸に帰って練習をしなければ」と、思い
最終電車に乗りました。
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