今は、どなたでもスマートホンなどの
携帯電話をお持ちですね。
当時、連絡する手段はお家の固定電話か
公衆電話,ポケベルなどでした。
携帯電話を持っている人は、特殊な仕事をしている人
工事現場で仕事をしている人などでした。
一般的には、普及されてませんでした。
今の若い方には信じられない世界です。
そんな中、私は固定電話も持っていませんでした。
それなので、ついついうっかりすると
知人や生徒さんから電報が届くのです。
「**です。至急ご連絡下さい!」と。
一瞬、「ドキッと」としますね。
急いで公衆電話から電話をします。
お相手からは、「もういい加減電話つけてよ!」
と言われます。
「つけてよ!」とは、家に設置することです。
今思えば、人と連絡がなかなか取れないことに、
情緒を感じていたのかも。
そしてある時、
Mさんが、「先生、プレゼント!」と
セイデンシャの大きな袋を渡してくださいました。
「何ですか?」と、お聞きしますと
「開けてみて!」と。
すると中には、電話機と
NTTの加入権が入っていました。
私は、思わず感極まって、
「本当にありがとうございます。」
Mさんは「いえいえ、どういたしまして!
先生これで逃げられませんよ!」と。
青春時代の1ページ